りあと充はリア充!


あっ!
やっちゃった……。

ドキッとかしてる場合じゃないよ、りあ。


これからの私の学校生活が掛かってる初日だと言うのに…。



とりあえず、充君起こそうかなぁ?

…怒鳴られたら嫌だけど。



トントンと肩を叩いて

「充君!
 …起きて?」


すると…


「んっ……愛來っ…
 好き…だよ……………………。」


そういって、私の顔に近づくとチュッとキスを落とした。




「み、充君!?」



キスをしてくれたことを嬉しく思う反面、
愛來という名前とその子に好きと言った事で胸がナイフで抉られるような感覚に陥った。

胸がズキズキと痛む。



や…だ。

充君。
私、充君の事好きなのかもしれない。


…ごめんね。


私って思ってるより惚れっぽいみたい。
心の中に健ちゃんがいるはずなのに。

好きになっちゃいけない人を好きになっちゃったよ…。



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