会話
「おはよ−!陽菜−!」
「おはよ−!みかど−!」

学校の近くのコンビニ前。毎日私達はここで待ち合わせをして高校に行く。

「ってか聞いて!陽菜!京輔ありえないんだ−昨日デートの約束忘れられてて。私昨日一人で二時間待ってた…ありえない!!」
私の親友みかどには付き合って二年になる同級生の彼氏京輔がいる。
みかどは背も高くてモデル体型でしかもめちゃめちゃ可愛いからモテるみたい…それに比べて私は…「京ちゃんだってわざと行かなかった訳じゃないんだし…許してあげなよ−じゃなくてそんな事より私も恋したいなぁ〜もう二年だって終わっちゃうし…高校三年間彼氏無しなんて嫌だ−!!」

私は今までに彼氏らしい彼氏なんてできた事が無かった。一応中学の時に両想いの人はいたけどだから何っていう訳でも無くて。

「やばっ!五十嵐いるっ!早く校門突破するぞ−!」

50㍍5秒で走るんじゃないかって位の速さでみかどが走る。担任でもあり生活指導の五十嵐に目を付けられればひとたまりも無い…着席しなきゃいけない時間まであと30秒を切ってる。

「やばっ…」

私もそうつぶやいて2−2
の教室に向かって走り出したんだ。
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