エタニティ
いつになく真面目な顔をする陽希に、私は少し戸惑い、頬が熱くなる。
……話しの流れが良く見えない。
どうして今、このタイミングで……こんなのまるで殺し文句じゃない。
私が声を無くしていると、隣りに座っていた陽希は、どんどん体を躙り寄せてくる。
いつの間にか私は、壁とソファの隅に追い詰められてしまい、陽希の胸にそっと手を付いた。
「ハル、からかわないで」
「からかってないよ、美知佳さん」
陽希は胸に置いた私の手を取ると、ゆっくり指先にキスをして、囁く。
「いつも本気」
陽希の優しく啄むようなキスは、指先から首筋へ、そして唇へと移動し、私の体を煽る。
この日の陽希は、まるで媚薬のように……私を惑わせた。
―――――
―――
クラス会の宴もたけなわとなり、皆の華やかな話し声が、店の中の空気を包む。
昔話と近況報告が交錯し賑やかな笑いが起きる、そんな輪が幾つか出来ていた。
会社勤めをしている人、結婚し子供がいる人、起業して社長になった人。
皆、高校を卒業してから、それぞれの人生を歩き出している。
私がいるこの席は、智世を含めて既婚女性が多く、旦那様の仕事や子供の話しが延々と繰り広げられていた。
どれにも無関係な私は、微妙な疎外感を抱かずにはいられない。
……話しの流れが良く見えない。
どうして今、このタイミングで……こんなのまるで殺し文句じゃない。
私が声を無くしていると、隣りに座っていた陽希は、どんどん体を躙り寄せてくる。
いつの間にか私は、壁とソファの隅に追い詰められてしまい、陽希の胸にそっと手を付いた。
「ハル、からかわないで」
「からかってないよ、美知佳さん」
陽希は胸に置いた私の手を取ると、ゆっくり指先にキスをして、囁く。
「いつも本気」
陽希の優しく啄むようなキスは、指先から首筋へ、そして唇へと移動し、私の体を煽る。
この日の陽希は、まるで媚薬のように……私を惑わせた。
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クラス会の宴もたけなわとなり、皆の華やかな話し声が、店の中の空気を包む。
昔話と近況報告が交錯し賑やかな笑いが起きる、そんな輪が幾つか出来ていた。
会社勤めをしている人、結婚し子供がいる人、起業して社長になった人。
皆、高校を卒業してから、それぞれの人生を歩き出している。
私がいるこの席は、智世を含めて既婚女性が多く、旦那様の仕事や子供の話しが延々と繰り広げられていた。
どれにも無関係な私は、微妙な疎外感を抱かずにはいられない。