素顔のキスは残業後に
「あっ、いえ。由梨さんは柏原さんのことよく分かってるんだなぁって思って。
そういう関係って羨まっ……」
ついうっかり話の流れで、口から滑り出しそうになった想いをなんとか堪える。
柏原さんは同じプロジェクトの責任者だし、あの夜のことはまだ誰にも話していない。
いまのタイミングで確かに芽生えたこの想いを誰かに話すのもどうかと思っていたから。
だけど由梨さんの優しい瞳を前にすると、仕事上の立場も忘れて無性に聞いてほしくなってしまう。
彼がくれた言葉を思い出す。
『桜井とこうしてたいって思った』
そういう関係って羨まっ……」
ついうっかり話の流れで、口から滑り出しそうになった想いをなんとか堪える。
柏原さんは同じプロジェクトの責任者だし、あの夜のことはまだ誰にも話していない。
いまのタイミングで確かに芽生えたこの想いを誰かに話すのもどうかと思っていたから。
だけど由梨さんの優しい瞳を前にすると、仕事上の立場も忘れて無性に聞いてほしくなってしまう。
彼がくれた言葉を思い出す。
『桜井とこうしてたいって思った』