素顔のキスは残業後に
腕を解かれるどころか、
太腿を滑らす指先が内側に入り込んでいって、耳朶にふわりと吐息を吹きつけられる。
「声。出したら聞こえちゃうかもな?」
不意打ちなそれと、意地悪な低い囁きに、
ぞわりと背筋が粟立つ。
さらに信じられない言葉が続けられた。
「来客の予定なんてないんだろ? だったらセールスだ」
「えっ。でも――……」
確かに来客の予定はない。
だけど、そうなると『続・この展開は続く!』ってわけで。
太腿を滑らす指先が内側に入り込んでいって、耳朶にふわりと吐息を吹きつけられる。
「声。出したら聞こえちゃうかもな?」
不意打ちなそれと、意地悪な低い囁きに、
ぞわりと背筋が粟立つ。
さらに信じられない言葉が続けられた。
「来客の予定なんてないんだろ? だったらセールスだ」
「えっ。でも――……」
確かに来客の予定はない。
だけど、そうなると『続・この展開は続く!』ってわけで。