駆け引きナシのラブゲーム
―病室―
「今は薬で眠っています。幸い、命に別状はありません。ただ、傍にいてあげてください」
担当医だと思われる医者がそれだけ告げて出ていった。
今病室には、私、咲夜、柚稀、紗羅、旭君、そして眠っている廉がいる。
「よ、よかったあぁー…」
「廉ー…早く目ぇ覚ませよなあッ」
医者の言葉を聞いて、それぞれが安堵の息を漏らす。
「ごめ…ッ、私ちょっとトイレ……」
私はそう言って病室を出た。