駆け引きナシのラブゲーム
「美沙姫…」
見つめていた咲夜の唇が動いた。

「…ほぇ!?」
―うっわ〜!!まぬけな声!!!

「ははッ家着いたけど…?」

本当だ…。

気付くともう家の前。

咲夜が家のドアを開けた。



「ただいま帰りました〜!!」
咲夜が家の奥に向かって叫ぶ。

「はぁ〜い!」
キッチンから響くママの声と、……パタパタパタという足音。

「おかえり!!…あらあら。ちょっと濡れちゃったんじゃないの?どうぞ、あがって。今紅茶入れるわ」
ママはそう言ってまたキッチンに戻っていった。

< 37 / 117 >

この作品をシェア

pagetop