駆け引きナシのラブゲーム
そして、俺は桃香に歩みよって、ギュッと抱きしめた。


「…さ……くや?」

「……だから、もうバイバイしよっか」

桃香が泣いてるのが分かった。

「…ゴメンな。こんな奴でゴメン……」

「…ッ咲夜は…悪く…ないよッ」


桃香は、俺から離れた。



「バイバイ…咲夜!!」

「バイバイ…」

桃香は寂しそうな顔をしながら、後ろを向いて歩きだした。

「桃香!!!!!」

桃香はゆっくり振り向く。

「サンキューな!!!!」
そう言って俺は冷え切った缶コーヒーを投げた。

「あ!!咲夜〜!私がコーヒー飲めないの知ってるくせに!!」

「ははッ!!じゃーなぁ!」

「ありがとう!!またね!」

そう言って今度は笑顔で桃香は去っていった。

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