駆け引きナシのラブゲーム


次の日。


「じゃあ、何か案がある人はいませんか?」
笹山さんがみんなに聞く。

「…はい」

咲夜が手を挙げた。


「じゃあ、稲本君」
笹山さんはホッとしたように咲夜を指名した。

「…俺、ミュージカルがイイと思う」

「例えば……テーマとかはどんな感じに??」
笹山さんが聞く。

「んー…。皆が知っていて楽しめるような……」

「ディズニーとかいいんじゃないの?」
私は咲夜の言葉につけたした。

「あ!それいいかも〜♪」

「みんな知ってるし!」

「クラスで一つのモノ作るのも楽しそうだな!」


「…じゃあ、それで行きましょうか!!」


笹山さんが、私達に向かって微笑みかけてくれた。

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