駆け引きナシのラブゲーム
「美沙姫、お疲れ」
咲夜が私にタオルを渡す。

「ありがとー、咲夜♪」
私はタオルを受け取った。


その時、背後から聞こえるひそひそ声。

「愛澤さんて調子乗ってるよねぇ」

「うんうん、演技力ゼロのくせに主役やっちゃってさぁ」

「それに、咲夜君とベタベタしすぎてんのが気に入らない!!」


は!!?
こちらと好きでやってる訳じゃないんですけど!!
だいたい咲夜あんまり関係ないし!

私が一言言ってやろうと振り返った時、目の前には咲夜の背中があった。

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