駆け引きナシのラブゲーム
「よかった、笑えるな!!」

廉の優しさがとても嬉しかった。

……でも、咲夜は何処に行っちゃったんだろう。



少し落ち着こうと、校舎裏に行った時。

「美沙姫……?」

「さ、咲夜…」
私は思わず目をそらす。

「………咲夜。お前こんなとこで何してんねん?」

咲夜は何も言わず下を向く。

「俺がいなかったらなぁ…………今頃、美沙姫ヤられてたで?」

その言葉に、咲夜がパッと顔をあげた。

「……え?」

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