和也 ー KAZUYA ・ 2番目に好きな人との結婚 ー
もう 泣き笑いじゃなく、明るく笑う澪につられて 俺は終始 笑顔になってた。
クルマの中では ポンポンと会話が続く。
「来月?6月なんだ。和也の誕生日。
23?」
「そ。澪は?」
「私、3月。ね、消防士 何年目?救急車も乗るの?」
「えっと、5…年? 救急もするぞ。
うちはな。兼任する。明日は救助訓練するから、来いよ。場所わかるだろ? あ、クルマない?原付?」
「お父さんのクルマあるから 大丈夫。
…救助訓練って何するの?」
「それは 明日のお楽しみ!あ、でも 出動あれば 訓練ないから、やってなかったら帰れよ。」
「わかった。仕事、朝 早いんだよね? じゃあ 今日も早く帰らないとね。」
もう 帰る事 考えてるのかよ…
それだけで テンション下がるのに…