プリンアラモードを君と。【完】
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倖太のものを口に含む。
「ダメだって!! 琴音、離せ!」
「なんで!? 僕としたくないの」
「したいけど、今は待てって!」
「なんでだよ!」
いいから風呂出て話そう、と手を振りほどかれる。
なんだよ。
途中まではしてくれるくせに。
「もういいッ!!」
風呂から出て、自分の寝室に戻る。
扇風機をつけて座り込む。
なんだよ。
僕とはしたくないの?
バレるのが怖いって、結局は自分のことが心配ってこと?
バレたっていいじゃないか。
愛し合ってるなら。
今するのと、今度するの、何が違うっていうんだよ。
バスタオルで髪を拭く。
ドライヤーで乾かす。
倖太は、来ない。