プリンアラモードを君と。【完】
……怒ってる。
こんなに矢継ぎ早に話す倖太を見たことがない。
ドアを開けるのが怖い。
「大人になったらセックスなんていくらでもできる。そんなに急がないといけないことか? まだ17だろ」
とん、と倖太がドアを叩いた。
今度は弱々しく。
「オレにも考える時間をくれてもいいんじゃないの」
「倖太」
「そばにいるだけじゃ駄目か? 触れ合うだけじゃ、信じてもらえない? 本当に……好きだって……」
急に語尾が震えた。
僕は慌ててドアを開けた。