プリンアラモードを君と。【完】
倖太は部屋でギターをいじっていた。
明るいオレンジ色の髪は、セットしていなくてもふわふわしている。
いつもはスーツだけど今日はオフのため、白いニットを着ている。
「ただいま」
「おかえり」
本当はもっと彼の歌声を聴いていたい。
優しく抱きしめられておでこにキスされる。
キスされるのは、いまだに慣れない。
恥ずかしくて。
好きな人が、僕に触れる。
それってすごいこと、だと思う。