【B】姫と王子の秘密な関係
っとその後は、SVが店舗を去るまでは厳戒態勢で
お客様を手抜かりなく接客、応対。
キビキビと動き続けてSVを見送った頃には、
私たちの勤務時間も終わりを告げていた。
何かに集中してるときは、
気持ちを切り替えられる。
だけど……単純作業で頭を使わないときとか、
一人になった時間は、
気が付いたらアキラさんの事を考えてる私が居る。
私、やっぱり彼の事、
意識してるの?
自分の心なのに、
出口の見えない迷路に入ってみたような
そんな気がした。
ただ言えることは、
次のコスイベントも、アキラさんの出没の噂があるものは
片っ端から参加してみたいってこと。
アキラさんと接触を重ねてみないと、
私は自分の心がわからないままだから。