【B】姫と王子の秘密な関係
11.初めてのデート -音羽-
アキラさんとデートが決まってドキドキだった。
最寄り駅まで電車とタクシーで送って貰って、
一度帰宅した後、アキラさんに買って貰ったお土産を手渡すために
親友の家へと向かった。
和羽の家では、久しぶりに海外から帰国した小父様が
リビングに座っていて嘘じゃなく……
本当に一家団欒の予定が入ってたみたいだった。
「あっ、音羽さん。
お姉ちゃんは今、キッチンで洗いものだよ」
そうやって言いながら姿を見せたのは、
和羽の弟、瞳矢【とうや】くん。
「音羽ちゃん、ゆっくりとしていったらいいよ。
もう少し早かったら、すき焼き一緒に招待したんだけどね」
リビングのソファーに座っていたはずの小父様も、
何時しか近づいてきて私を誘ってくれる。
「あっ私、和羽に渡したいものがあって」
そう言ったと同時に、瞳矢君が家の中に入ると、
すぐに和羽が姿を見せる。
それと同時に、瞳矢君が練習するピアノの音色が
部屋の中に響く。
「音羽、ごめん。
洗い物してた、瞳矢が呼んでるって言ってたんだけど」
そう言ってタオルで手を拭きながら姿を見せた和羽。
「今日はごめん。
これっ、アキラさんが買ってくれたの。
香寿にってさ。
後……明日、私デートに誘われた」
思い切って伝える言葉。
和羽にだけは、隠し事はしたくないから。
「なんだなんだ、
とうとう音羽ちゃんにも恋人が出来たのか?」
「ってお父さん、何勝手に会話に入り込んできてるのよ」
そんな会話をしながら小父様は、和羽に追いやられるように
リビング方へと向かって移動していった。
「そっか。
明日、楽しんでおいで」
「うん」
そうやって別れて、バタバタに入浴して
クローゼットをひっくり返して、洋服を探して朝を迎えた。
最寄り駅まで電車とタクシーで送って貰って、
一度帰宅した後、アキラさんに買って貰ったお土産を手渡すために
親友の家へと向かった。
和羽の家では、久しぶりに海外から帰国した小父様が
リビングに座っていて嘘じゃなく……
本当に一家団欒の予定が入ってたみたいだった。
「あっ、音羽さん。
お姉ちゃんは今、キッチンで洗いものだよ」
そうやって言いながら姿を見せたのは、
和羽の弟、瞳矢【とうや】くん。
「音羽ちゃん、ゆっくりとしていったらいいよ。
もう少し早かったら、すき焼き一緒に招待したんだけどね」
リビングのソファーに座っていたはずの小父様も、
何時しか近づいてきて私を誘ってくれる。
「あっ私、和羽に渡したいものがあって」
そう言ったと同時に、瞳矢君が家の中に入ると、
すぐに和羽が姿を見せる。
それと同時に、瞳矢君が練習するピアノの音色が
部屋の中に響く。
「音羽、ごめん。
洗い物してた、瞳矢が呼んでるって言ってたんだけど」
そう言ってタオルで手を拭きながら姿を見せた和羽。
「今日はごめん。
これっ、アキラさんが買ってくれたの。
香寿にってさ。
後……明日、私デートに誘われた」
思い切って伝える言葉。
和羽にだけは、隠し事はしたくないから。
「なんだなんだ、
とうとう音羽ちゃんにも恋人が出来たのか?」
「ってお父さん、何勝手に会話に入り込んできてるのよ」
そんな会話をしながら小父様は、和羽に追いやられるように
リビング方へと向かって移動していった。
「そっか。
明日、楽しんでおいで」
「うん」
そうやって別れて、バタバタに入浴して
クローゼットをひっくり返して、洋服を探して朝を迎えた。