Stray Love Ⅰ 〜ソラノイロ〜
そのあと、ソファーで茫然とタバコを吸うアタシに…


「しばらく帰んないなら、必要なもん買ってくれば?」

と、3万円差し出してきたレイカ。


いらねーよ。
って、言いたいトコだけど…

今のアタシにはありがたい。


「助かる…」

と、お金を受け取った。



それからも…

メシの事とか、パジャマの事とか、
ケガした手に救急箱持ってきたりとか、

なんだかんだ声をかけてくるレイカ。




あ〜っ!!
うぜぇっ!!




だいたい、いつまでもココに居るわけにはいかねーし…


「…レイカ、

店長に、店戻りたいっつっといて…」


「…

わかった…」



なんかもう、どーでもいい。




その夜…

ソファーで横になるアタシの近くで、
DVDを見続けるレイカ。



いつまで起きてる気だよ…

しかも、ホラーかよ…


眠れないアタシは、一緒にそのホラーを
見続けた。


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