Stray Love Ⅰ 〜ソラノイロ〜
どこがだよ…

アタシは鼻で笑った。


そんなアタシを見て、

「…
ま、ガキにはわかんねぇか」

そいつは見下すように吐き捨てた。



なんだオマエ…

オマエみてーな、人間のクズに言われる
筋合いねんだよ!!


「離せよ!」

思いっきり振り切った。



「いーから、聞けよ!」

「っせーな!どーでもいーし」



言い訳なんか聞きたくない!

アタシは背を向けて歩き出した。


「逃げんのかよ!


聞かなきゃ絶対、後悔すっぞ…」






誰が逃げてるって!?

「だったら言ってみろよ」

そいつを睨んだ。



大きく息を吐いて、話し始める幼馴染。


「俺は、高岡智和(たかおかともかず)。

昨日はデリカシーねぇ事口走って、悪かったな…


けどアンタ誤解してる」


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