Stray Love Ⅰ 〜ソラノイロ〜
アタシは…


とことん、見た目だけのオンナだ。

いつも簡単に切り捨てられる…



これでも、頑張ってんのに…

なにが悪いのかワカラナイ。



なんかバカみたいだな…


バカすぎて、ウケる。



込み上げて笑ってるアタシは…

自分でも、おかしくなったんじゃないかって思った。





その日は、レイカの家に戻らなかった。



朝までふらふら彷徨って…

ただただ、何箱吸ったかわかんないくらいタバコを吸い続けた。





そして、そのままナオの家に向かった。



思い出のもんとかいらねー…

服とか通帳とかだけ、バッグに詰めた。



さっさと家を出たかった…

なのに…



間に合わなかった。




ココでの…


ナオとの…



思い出の矢が突き刺さる。





思い出は涙になって…


留まることなく溢れてく…


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