Stray Love Ⅰ 〜ソラノイロ〜
「夕月、本指名だ!」


…遅かった。




「休んでたから、心配してた」

そう言ってナオは、
アタシの頭をポンッとした。


やっぱり、謹慎中に来てたんだ。



つーか、それだけ?

なんも聞かないんだな…
相変わらず詮索しないよな。



フツーさ…

好きだったら、相手の事知りたいって思うんじゃね?




よくわかんないヤツだ。



「なに、無言?」

って、ノンキに笑ってるナオ。



「ナオはさ、アタシの事…」

知りたくないのかよ?って聞こうとして、言葉に詰まった。



知られたくない事もあるから。



「好きだよ?」

その続きをナオが答えた。









マジ告白!!!?




なんだよ、急に、


って別に、
こんなん客に言われ慣れてるけど、


でも、ナオはなんか特別で、




特別!?



ヤバい、テンパってる…


心臓うるせーし…!


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