Stray Love Ⅰ 〜ソラノイロ〜
「夕月です。指名ありがとう」

あ、イマドキの塩顔。
たまに、こんなイケメンくるよな。


そいつは、切れ長の三白眼でアタシを意味深に見つめた。


なんだよ?
とりあえず、

「部屋行こっか」

「え?…あぁ」


へんなヤツ。



いつものように…
部屋に入って服を脱がそうとすると、

「あ、いーよ。
なんもしなくて」


そーゆーヤツ、珍しくないけど…

バカじゃね?


「なんで?シよーよ?」


アタシは、そいつの髪を撫でて、キスしようとすると、

「ほんとに、いーから」


そう言って、逆にそいつがアタシのほっぺに軽くキスした。


ムカつく。
軽くあしらわれたし。


そして少し微笑んで、アタシの頭をポンポンすると、ソファーに座った。



なんだよ…

カッコつけんなよ。

所詮、オトコじゃん!


ほら、抱いてやるから…

本性だせよ!


「じゃあ、フツーにマッサージしてあげる」


アタシは隣に座った。


< 5 / 294 >

この作品をシェア

pagetop