Stray Love Ⅰ 〜ソラノイロ〜
「久美に会いに来たんだけどさ、
つい楽しくて!
なんか、コドモっていーよな!」


「…

勝手な事しないでよ。
てか、仕事中だから」

そう言って、久美は背を向けた。


なんだよ…
やっぱ避けてんのか?


「ゴメン、帰るよ…

あとさ、皇一家ってのがヤバイから気をつけろって、ハルが言ってた」


久美は、返事もせずに行ってしまった。






「どうしたんだ?咲陽…
ハル君とケンカでもしたのか?」

元気のないアタシを心配する親父。


「別にー」

そっけなく答えた。


「お父さん!
年頃なんだから、詮索しないで見守って
あげましょ。

でも咲陽…
言わなきゃ解んないんだから、抱えきれない時はちゃんと相談しなさいよ!」



娘ながら…

いい親だなって思う。


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