スタートライン~私と先生と彼~【完結】
頑なに彼氏を作らない私を見かねて、2年生の冬休み前に、理香が彼氏の木下くんと同じ学校の友達を紹介してくれることになった。
私は断ったが、結局会うことになった。
あと彼氏が欲しいと言っている奈緒も一緒に・・・。
私の中学からの友達の理香と、高校で出会った奈緒は、私を通して仲良くなり、3人でに遊びに行くようになっていた。
それにしても、行くの嫌やなぁ・・・・・。
2学期末テストが終わった後に会う予定になっていたので、最後の科目の数学が終わるのが憂鬱でしかたなかった。
はぁ・・・。
終わってしまった。
私は残り30分を残して問題を解き終わっていた。
席が窓側だったら、外でも眺められたのにな・・・・・・。
私の席は窓側から3列目の1番後ろだから、テストが終わっても席を立てない時は、寝るしかない。
はぁ・・・寝るか。
夢に出て来たのは、やはりカズさんだった。
彼は優しい笑顔で私に微笑んでくれていた。
「はい、筆記用具を置いて」
ようやくテストが終わり、私はゆっくりと顔を上げた。
はぁ、夢か・・・。顔を上げて目に入ったのが体育の中西先生であったことに心底がっかりした。
あんなゴリラみたいな人じゃなくて、カズさんが立ってたらいいのに・・・とありえない望みを唱えていた。