スタートライン~私と先生と彼~【完結】
『京府大学 理工学部 応用化学科』
私が志望している学科。
『斎藤先生と同じやな〜!』
川田先生が教えてくれた。
私は昔から学校の先生になるのが夢だった。
小学生の頃から理科が好きだったから、理科の先生になりたい。
そして、もう一つ・・・。
化粧品の開発をしたい。
昔から母は肌が弱く、化粧品を選ぶのに苦労していた。どんなに肌が弱くても使うことの出来る化粧品を作ってあげたい。
そんな夢もあった。私はどちらをするにも叶えることができる学科を選んだ。
4年間の大学生活で、私の進路が決まるのだろうか・・・。
今の私なら確実に、高校教師の道を選ぶだろう。
あなたに少しでも近づきたいから。今の私では、遠過ぎる・・・。
未来の自分の姿が見ることができないだけに不安が広がっていく。
でも、努力をすればきっと明るい未来が待っている・・・私はそう信じている。