スタートライン~私と先生と彼~【完結】


次の日、みんなで海に出掛けた。


奈緒の彼氏の梶原くんが免許を持ってるから、迎えに来てくれる予定。

奈緒、隆、私、木下くんと理香の順で迎えに来てくれる。

予定通りの時間に梶原くんの白いミニバンは着いた。

梶原くん自身は、まだ車は持っていないから、実家の車を借りて来たらしい。

「沙知、久しぶり〜」

梶原くんの隣で、奈緒の元気そうな顔が見れたので安心すると同時に、久しぶりの再会にテンションが上がって来た。

私は隆の隣に座る。

私の家から木下くんの家まではあっという間に着く。


「沙知、元気やった?」


木下くんの家で待っていた理香は、木下くんを押し退けて、先に車に乗り込んで来た。

相変わらずやな・・・。

「理香も木下くんも元気やった?」

完全に尻にひかれている木下くんがなんだかかわいそうで、彼にも声を掛けておいた。


「俺らは元気やったで〜。隆は?」


「俺も元気にやってるよ」


ニッコリ笑う木下くんは、隆に声を掛けると、隆も嬉しそうに答えていた。車内はこれ以上ないくらいに盛り上がり、海へ向かう。


< 186 / 353 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop