スタートライン~私と先生と彼~【完結】
次の日、みんなで海に出掛けた。
奈緒の彼氏の梶原くんが免許を持ってるから、迎えに来てくれる予定。
奈緒、隆、私、木下くんと理香の順で迎えに来てくれる。
予定通りの時間に梶原くんの白いミニバンは着いた。
梶原くん自身は、まだ車は持っていないから、実家の車を借りて来たらしい。
「沙知、久しぶり〜」
梶原くんの隣で、奈緒の元気そうな顔が見れたので安心すると同時に、久しぶりの再会にテンションが上がって来た。
私は隆の隣に座る。
私の家から木下くんの家まではあっという間に着く。
「沙知、元気やった?」
木下くんの家で待っていた理香は、木下くんを押し退けて、先に車に乗り込んで来た。
相変わらずやな・・・。
「理香も木下くんも元気やった?」
完全に尻にひかれている木下くんがなんだかかわいそうで、彼にも声を掛けておいた。
「俺らは元気やったで〜。隆は?」
「俺も元気にやってるよ」
ニッコリ笑う木下くんは、隆に声を掛けると、隆も嬉しそうに答えていた。車内はこれ以上ないくらいに盛り上がり、海へ向かう。