スタートライン~私と先生と彼~【完結】
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「・・・こんな感じ」
私は今、隆と電話している。
隆は静かに私の話を聞いてくれている。
『よかったやん。やっと告白してもらえたんやね』
何が『よかったやん』よ!!
私は隆の言葉に無性に腹が立った。
「・・・・・・隆は本当によかったなんて思ってるん?」
『思ってるよ。だって、さっちゃんは4年間待っていたんやろ?』
「4年間・・・。じゃあ、私が隆と付き合ってた3年間は何やったんよ!!隆も私がお情けで付き合ってたって言うの?」
隆は黙っている。
「お情けで3年も付き合えるか!!もう知らん!!」
私は電話を切った。その後、着信とメールが山のようにあったが、全て無視をした。
なんで・・・隆は私を応援しようとするの? もう好きじゃないの?
私は次のスタートラインを見失っていた。