スタートライン~私と先生と彼~【完結】
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文化祭後、写真はまた増えた。
体育祭本番の写真と文化祭の写真。
・・・浴衣姿。めちゃくちゃ、かわいいです。
自分の部屋で写真を見て、顔が赤くなっているのがわかる。
あぁ、会いたいな。
もう1ヶ月近く会っていない。
写真だけじゃいい加減我慢できなくなってきてる・・・。
さっちゃんの声が聞きたい・・・。
さっちゃんの笑顔が見たい・・・。
明日はとうとう入試の日。
大本命の関命大学の推薦入試を受けることができた。
大学は片道2時間半くらいかかるから、地方会場で受けることができるので、家から30分くらいで到着する。
推薦と言っても、試験がある。
一般入試に比べたら倍率はたいしたことはないが、試験は難しいという噂だ。
さっちゃんに励まして欲しいな・・・。
俺は、同じ受験生であるさっちゃんに推薦入試を受ける話はしてあるが、日程までは話していない。
変な気を遣わせたくないから。って、遣わないか・・・。
でも、恋人同士ならさ、お互いを励まし合って高め合うんやろうな・・・。
あぁ、『頑張ってね』なんて言ってもらいたい。
俺の頭の中には、俺の手を握り、目を見つめて『隆、がんばってね』と励ましてくれるさっちゃんの笑顔。
あぁ・・・妄想しすぎ。
試験は、筆記と面接。
どちらもまあまあの出来だと思う。
これで合格してくれたらいいんやけどなぁ・・・。
そんな淡い気持ちを抱きながら、家に帰った。