スタートライン~私と先生と彼~【完結】
願い事
「なぁ、隆、クリスマスどうするん?」
木下、お前はなんて残酷なことを聞くんや。
「予定はないけど」
あるかよ!どうせ、お前は手越さんとラブラブなんやろ?
「原田と会わへんの?」
はぁ・・・1番きついことを聞くなよ。
「あぁ、もうすぐセンター試験やし」
やっぱり俺は、さっちゃんを誘えずにいた。もうすぐセンター試験だしな・・・・・というのは、言い訳で、受験がなくても誘えずにいるだろう。
いいよな〜。木下たちは・・・。
木下は美容師になるための専門学校、手越さんは指定校推薦で進路が決まってるから、これから遊びたい放題だし。
圭と橋本さんは、橋本さんは看護の専門学校への進学が決まっていて、圭はさっちゃんと同じく国公立を目指している。
でも、二人で会ったりしてるみたい。
まぁ、付き合ってたら当然か・・・。
あぁ、一人ぼっちのクリスマスかぁ。
また妹に馬鹿にされるんやな・・・。
そう、俺には2歳離れた妹がいる。
まだ彼氏はいないらしいが、好きな男はいるらしい。
兄の俺が言うのもなんだが、可愛い部類に入るとは思う。
もちろん、さっちゃんの足元にも及ばないけど。