スタートライン~私と先生と彼~【完結】
俺らの卒業式が終わって数日後、さっちゃんからメールがあった。
【無事に京府大学に合格することができたよ。隆も励ましてくれてありがとう。】
よかった〜。さっちゃん、合格できたんやぁ。
『隆も励ましてくれてありがとう』
隆も・・・。
『も』にはあいつも入ってるんやろうなぁ。
きっと、俺が励ますよりもあいつに励まされた方が頑張れるよな。
俺って、いつからこんなにマイナス思考になったんだ?
なんの魅力もないな。
【おめでとう!俺なんて何にも力になれてないし。さっちゃんが頑張ったから、合格できたんやで】
何このメール。俺はこんないい奴じゃないし。
こんなことしてるから、さっちゃんの彼氏と間違われるんやんな。
こんなんじゃダメなんだ。きちんとけじめをつけないと!