スタートライン~私と先生と彼~【完結】


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夏休みも終わり、少し涼しくなってきた頃。


「バイトしようかな?って思ってるの」

さっちゃんが駅前のケーキ屋でバイトをしようと考えてることを話してくれた。


「いいやん!さっちゃんがケーキ屋さんかぁ。似合う似合う」


さっちゃんにケーキ屋って、なんか似合いそう。

ケーキ屋だと女の人が多そうやから安心やし。

ちょうど、俺も大学の近くのカフェでバイトをしようかと考えていたところだった。


「あのカフェ、人気やんね。友達もよく行くって言ってたよ」


俺は行った事がなかったけど、友達がバイトしていて、誘われた。


「そうなんや〜。じゃあ、さっちゃんも来てね」


「うん。行くね」


俺は、さっちゃんがバイトのことを話してくれたことが嬉しかった。

何気ないことでも話してくれるようになったことだけでも、進歩を感じている俺だった。



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