スタートライン~私と先生と彼~【完結】
次は長い目のキス。
キスが終わりさっちゃんの顔を見ると、やっぱり真っ赤だった。
まぁ、俺の顔も真っ赤だったに違いない。
これ以上ここにいたら、後戻りできなくなる!!
「俺、帰る」と言って立ち上がった。
「えっ?急にどうしたん?」
「これ以上、さっちゃんの隣に居たら・・・・押し倒してしまいそうやから」
俺、何言ってるんやろう・・・。
「な、なっ!」
突然の言葉に、さっちゃんは真っ赤な顔をさらに赤くして慌てていた。
「ごめん、ひいた?」
いきなりこんな事を言ったら、ひくよね?
でも、男ってこうなんだよ。
好きな子に触れたい。
裸を見たい。
誰も触れられない場所に触れたい。
一つになりたい。
俺だって、そんなことばかり考えてるんだよ。
「ううん。そんなことないよ」
そう言って俺の顔を見た。
少し上目遣いで言ってくる彼女は、計算でやっているのだろうか。
いや、彼女はそんなことはできない。
天然で、こんな可愛い表情をするんだから、本当にタチが悪い。
理性だって、もうギリギリのところまできてる。
「そ、そんなかわいい顔したら、あかんよ・・・」
あぁ、かわいいよ・・・さっちゃん。
再び、俺はさっちゃんを抱きしめていた。
「ごめんなさい」
静かに謝る声が、俺をさらに刺激する。
もう限界。