スタートライン~私と先生と彼~【完結】

次は長い目のキス。

キスが終わりさっちゃんの顔を見ると、やっぱり真っ赤だった。

まぁ、俺の顔も真っ赤だったに違いない。


これ以上ここにいたら、後戻りできなくなる!!


「俺、帰る」と言って立ち上がった。


「えっ?急にどうしたん?」


「これ以上、さっちゃんの隣に居たら・・・・押し倒してしまいそうやから」


俺、何言ってるんやろう・・・。

「な、なっ!」


突然の言葉に、さっちゃんは真っ赤な顔をさらに赤くして慌てていた。

「ごめん、ひいた?」


いきなりこんな事を言ったら、ひくよね?


でも、男ってこうなんだよ。



好きな子に触れたい。

裸を見たい。

誰も触れられない場所に触れたい。

一つになりたい。

俺だって、そんなことばかり考えてるんだよ。


「ううん。そんなことないよ」


そう言って俺の顔を見た。

少し上目遣いで言ってくる彼女は、計算でやっているのだろうか。

いや、彼女はそんなことはできない。

天然で、こんな可愛い表情をするんだから、本当にタチが悪い。

理性だって、もうギリギリのところまできてる。


「そ、そんなかわいい顔したら、あかんよ・・・」


あぁ、かわいいよ・・・さっちゃん。

再び、俺はさっちゃんを抱きしめていた。


「ごめんなさい」


静かに謝る声が、俺をさらに刺激する。







もう限界。




< 295 / 353 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop