スタートライン~私と先生と彼~【完結】
沙知 出発
私は隆に全てを話した。
隆は私の話を真剣に聞いてくれている。
話し終わった私は、一気に力が抜けた。
「愛してるよ、さっちゃん。不安にさせてごめんね」
という言葉と共に抱きしめられた。
「沙知、部屋に戻ろう?」
しばらく、抱きしめられていたが急に隆がそう言った。
「嫌やね〜」
隆の考えていることがわかってるのに言ってみた。
「そんなこと言っていいのかな?」
と言った瞬間、お姫様抱っこされて、私の部屋に連れて行かれるのでした。
私はベットに降ろされ、隆が上にいる。
「沙知、そんな顔してたら、我慢できへんようになる」
我慢なんてしないくせに。
「隆、大好き」
私から隆の首に手を回して、キスをした。
「沙知、どうしたん?大胆なことするやん」
「あかん?」
「いいよ。むしろ大歓迎」
私と隆は甘い時間を過ごしたのでした。
「じゃあ、俺帰るね」
隆は新幹線の時間を気にして、夕飯も食べずに帰ってしまった。
研修もあと少し。
もう少し我慢したら、また隆に会える。
不安はもうない。
私たちは今、二回目のスタートラインに立っていた。
隆、私はあなただけが好きです。
End