スタートライン~私と先生と彼~【完結】

沙知 出発



私は隆に全てを話した。


隆は私の話を真剣に聞いてくれている。


話し終わった私は、一気に力が抜けた。



「愛してるよ、さっちゃん。不安にさせてごめんね」


という言葉と共に抱きしめられた。


「沙知、部屋に戻ろう?」


しばらく、抱きしめられていたが急に隆がそう言った。



「嫌やね〜」


隆の考えていることがわかってるのに言ってみた。


「そんなこと言っていいのかな?」


と言った瞬間、お姫様抱っこされて、私の部屋に連れて行かれるのでした。


私はベットに降ろされ、隆が上にいる。


「沙知、そんな顔してたら、我慢できへんようになる」


我慢なんてしないくせに。


「隆、大好き」


私から隆の首に手を回して、キスをした。


「沙知、どうしたん?大胆なことするやん」


「あかん?」


「いいよ。むしろ大歓迎」


私と隆は甘い時間を過ごしたのでした。


「じゃあ、俺帰るね」



隆は新幹線の時間を気にして、夕飯も食べずに帰ってしまった。


研修もあと少し。


もう少し我慢したら、また隆に会える。


不安はもうない。




私たちは今、二回目のスタートラインに立っていた。




隆、私はあなただけが好きです。






End







< 352 / 353 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop