スタートライン~私と先生と彼~【完結】
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高校の卒業式に俺は5人から告白をされた。


『斎藤くん、私ずっと好きだったの。付き合って欲しい・・・』


『ごめん。俺、好きでもないのに付き合えないから』


『ううん、はっきり言ってくれてよかった』



告白してくれた子の走っていく後ろ姿を見ていると・・・。


『カズ!あの子かわいかったのに〜。
ってか、今日だけで何人から告白されてんの?』


俺の中学からの友達の高橋 孝太郎だ。


『5人くらいかな?ってか、俺は話したこともない子とは付き合わへんし』

『ふ〜ん。やっぱりお前の隣には坂上が似合ってるよな』


坂上というのは恵美のこと。

高校三年間同じクラスで、仲もよかったが、付き合う関係にはならなかった。


『お前なぁ、何言ってるんだ?』

『ははっ、素直になれって!』

孝太郎は俺の背中を思いきり叩いた。

俺はバランスを崩し前へつんのめった。

『あっ・・・』


顔を上げて目の前にいたのは・・・

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