スタートライン~私と先生と彼~【完結】
『俺、好きでもないのに付き合えない』
彼女以外に言った言葉・・・。
今の俺は・・・
言わないと
恵美に言わないと・・・。
ちゃんと言わないと・・・。
そう決めたら、俺は恵美に電話していた。
「恵美?今、大丈夫だった?」
『うん。カズくんから電話かけてくれるなんてて珍しいね』
「今日、会いたいんだけど、大丈夫?」
『うん。大丈夫だよ』
電話の向こうの声は、嬉しそうだった。
そんな声を聞くと、決心が鈍りそうになるが・・・今日で終わるんだ。