花りんご
Ⅲ.許されない
Ⅲ.許されない

海人ごめんね…
もう無理かも私…
決めた!
私海人に、告白するよ。
それで降られれば、少しは楽になるかもしれないからしよう!
次の日私は、海人を、呼び出した。
海人は、なぜか走ってきた。
おちつけー落ち着け、私!
{花どした?}
いつ聞いても落ち着く声。
ふぅー落ち着いてきたぞー。
{あのね、海人…迷惑かも知れないけど…聞いてほしいの}
海人の目は、とても真剣だった
そして真剣な声で
{うん聞くよ花が言うなら}
こくっとうなずく海人。
{私ねずっと、小さい頃からね海人がね、す、す、す、好きなの!}
はーはー言い切った…
海人の方を見ると無表情だった。
やっぱりだめだよね…困るよね…
どうしよ…泣けてきた…
{花。ごめんな}
やっぱりそうだよね…
{俺さ、こういうの男からって思ってるんだよ}
えっ?
{だからさ、花には、負けたよ花の気持ち気づけなくてごめんな}
意味がわからないんだけど…
{花俺と付き合ってくれるか?}
えっ?
嘘でしょ
海人は、美樹ちゃんと付き合ってるんじゃないの?
{海人。美樹ちゃんは?}
{ん?あのくそ女かわかれたよ元々好きじゃなかったし}
えーーーー!
うそーーーー!!
{なんで付き合ってたの?}
{まあー色々あるんだよ}
{なにそれー}
なぜか、海人が近づいてきた
{あいつにとられたぶん取り返さなきゃな}
えっ?
…ちゅ……
{ん…んん}
それは、いままでのことのご褒美のように甘くて深いはじめてのキスでした。

end

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