規格外の恋物語~12年目の恋物語 番外編(2)~
■6■
もうすぐ、高1も終わる三学期。
偶然に会った渡り廊下。
「先輩!」
「ん? なに?」
先輩、今日は何が飛び出すんだ、
って、面白そうな顔でわたしを見た。
わたしが教室まで押しかけたんだったら、
きっと、先輩は陽菜に何かあったのかと心配する。
だけど、偶然会った時には、そんな心配はない。
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