規格外の恋物語~12年目の恋物語 番外編(2)~
秋の選挙で予想通り、生徒会長になった先輩。
すっかり忙しい人になったのに、
わたしと会うと、足を止めてくれる。
そして、たいてい楽しげに笑ってくれる。
って言うか、大笑いしてくれる。
「わたし、」
先輩を真っ直ぐに見つめる。
先輩がわたしの方をしっかり見たのを確認して、一息で言った。
「先輩を好きになってしまったみたいです!」
先輩、目が点になった。
……としか言いようがない顔をした。
さすがに、今日は笑われなかった。