規格外の恋物語~12年目の恋物語 番外編(2)~
■1■
自分の中のほのかな恋心に、気がついた日。
わたしは、先輩の姿を思い浮かべながら、首をひねった。
なんで、わざわざ、まったく自分の方を見ていない人を、好きになったんだろう、わたし。
まさか、この人を好きになるとは思いもしなかったから、
想像をしたことすらなかったから、
自分の気持ちに気がついて、
わたしは、ちょっと混乱していた。