♀ my prince ♂
―翌日の朝。
カーテンから差し込む光で私は目覚める。
そして隣には…まだ眠っている彼の寝顔。
「……」
こうやって見ると…可愛いんだけどな…。
ふと“昨日の彼”と比べてしまった。
そんな昨日の玲央くんは…超がいくらついても足りないぐらいエロかった。
身体には“キスマーク”をつけまくるし、一回では終わってくれないし…。
それから…
「////……」
思い出せても言葉には出来ない光景が脳内に思い浮かび
“ボッ”と火がついたように顔が熱くなるのが分かった。
//…と、とにかくっ!!
あれはダメだよ!ほんとにエロすぎる…っっ!!
あんなのが続いたら…私の身体が持たない…!!
そんな玲央くんを残し…服を着替えてた私はリビングへと向かう。
ちなみに彼のお部屋は2階。階段を降りて長い廊下を進んでいく。
カチャ…ッ
「…あ。未亜ちゃん!おはよう」
「あ…おはようございます」
扉を開けると玲央くんのお母さんがいた。
笑顔のお母さんに私も笑顔で挨拶を返す。
「ささ、もう少しで朝ごはん出来るからこっちに…んん…?」
「っっ…」
私に近づいてきた玲央くんのお母さんが目の前で立ち止まる。
そして話すのも途中で止めて、なぜか私の首筋を見つめてきた。
な…何だろう…。っていうか…大体は予想できる、ような…。
「あっあの……何、ですか…?」
「あっううん。何でもないわよ~?」
恐る恐る聞いてみると笑顔で返してはくれたけど…目は笑っていない気がした。
「っ…」
バ…バレちゃった、かな…?
だってこんな所に“あれ”があったら…確実に疑われるってか…絶対そうだと思われるよね…!?