♀ my prince ♂
「けど、その代りー…」
だけど玲央くんは…
そ…“その代り…?”
「…触るよ?」
よく分からないことを口走った。
「えっ…な…何を?」
「…身体?」
私の質問に彼は普通かつ疑問系で返してくる。
「えぇ…っ!?何で?」
「何でって…理由なんてないし」
な…何それっ!!私はその理由が聞きたいの…っ!!
「それとー…暴れないでね?」
「へっ!?あ…暴れ…?」
「うん。暴れたら罰ゲームだから」
えぇ~っ!!勝手にルールまで作られてるしっ!!
「!!…っ」
そう思うのも束の間、 玲央くんの手が私の脚に触れた。
も…もう触るの…っ!?っていうか私、触るのなんか許してないよ…!?
「何…?感じてんの?」
「っ!?」
普段より明らかに低い声。そんな彼の声にドキッとする。
えぇっ!?か、感じてる…!?な、何それ…!?分かんない…っっ
「ぅ…っ…」
頭が混乱してくる中その手は腰の方に伸びてきた。
そ、そこはダメ…!!弱いの~…っ!!
「あ、もしかして…ここ弱いの?」
「へっ…!?」
何かを察したらしい玲央くんはそう言う。
ず…図星だ…てか何で分かるの…っ!?
「じゃあもっと触る」
「い……やだぁ…っ!!」
「そんなこと言っても触るし」
「~~……っ!!」
私にはもう小悪魔にしか見えない玲央くんは…さらにそこを触り続ける。
くすぐったいのを必死に耐えて左右に小さくゴロゴロと動くしか出来ない。
もう…ほんっとにダメ…っ!!無理だよ…!!耐えられない…っっ
「ぅ……はぅ…」
「何~?今の可愛い声~?」
耐えられなくなった私の口から思わずそんな声が漏れてしまい…
私の上に跨る玲央くんは何故か嬉しそうな表情を浮かべていた。