♀ my prince ♂
“してくれたら”ってことは…私からするってことっ!?
えぇっ…!?!?そんなキスするとか…恥ずかしいよ…っ!!
自分からキスするなんて…恥ずかしすぎるからー…っっ
「…あ、しないの?じゃあもう今日はしないよ?」
何も言わない私を見た玲央くんが急に意地悪なことを言う。
「ぇ…?」
えぇ~…。それはそれで嫌だ…だけどっ…だけど~…!!
「未亜ちゃん…?早く決めてくんない?するのか、しないのか。」
彼の顔が段々と小悪魔に見え始めた。
「っ…。」
この人…ほんと意地悪…!!でも私…この誘惑には勝てない…。
「わ、分かった……する…っ!」
そんな誘惑に負けた私はそう言い切ってしまった…。
ゆ…ゆっちゃった…。だって…だって、だって!!
小悪魔の誘惑には勝てなかったんだもん…っ!!!
「じゃあ早く。」
玲央くんはそう言って目を閉じる。
ドキドキドキドキ…ッ
玲央くんて、まつげ長いんだ…。何これ…もっとドキドキする…。
「未亜ちゃん…?いつまで待たせるつもり?やっぱさっきの取り消す?」
「ちょ…!?ちょっと待って!するっ…する、から…もうちょっと待って…」
目を閉じたまま言葉を発する彼にそう言い私は深い深呼吸をした。
「ふぅ…」
……よし。
意を決して彼の唇へと近づいて行く―。
ちゅ…っ
そして…そっと唇を重ねた――。
「///……」
玲央くんから離れた私は恥ずかしさのあまり彼の目が見れなくなり俯いた。
ドキドキドキドキ…ッ
や、やばい…っ!!ドキドキが治まんない…!顔だって熱い気がする…っ!!
「じゃあ約束通り…もう一回してあげる」
「っ…」
玲央くんはそう言って私の顎を持ち上げ再びキスをしてくれた。
今度のキスは何回も何回も角度を変えて…唇に落ちてくる―。
「ん…っ」
私はそれに応えるだけで精一杯だった―…。