♀ my prince ♂
んん…!?な…何、これ…?
口の中に“何か”が入ってきて…私の中で激しく動き回る。
こんな人生初の出来事に私の頭の中は、どんどん混乱する。
ドキドキドキドキ…ッ
それに心臓の音だって…大きな鼓動を打ち騒ぎ始めた―。
「っっ…」
く…苦しいよ…。それに…上手く息出来ない…。
「……んんっ…」
もう無理…っ!!死んじゃう…っ!!!
「…っ」
その瞬間…玲央くんの唇がやっと離れた。
「はぁ…はぁ…」
やっと離れてくれた…苦しかったよぉ…。
私はそう思いながら肩で息をするけれど…玲央くんの表情はまだまだ余裕そう。
「…ねぇ、未亜ちゃん。今ドキドキしてる?」
「…あ…当たり前じゃん…っ」
「……っ!?!?!?」
玲央くんの質問にそう答えると彼はすかさず私の左胸を触ってきた。
「おぉ~、ほんとだ。早っ」
「………」
そんな行動を取る玲央くんに対し私は驚きすぎて反論することさえ忘れてしまう。
……っ!!!!!
「も、もう止めてよ…!触るのっ」
そう言いながら玲央くんの手を退ける。
もう何で玲央くんは…私をいっつも…ドキドキさせるの…?
「ずいぶん反応が遅かったけど…ほんとは、よかったんじゃないの?」
「ちっ…違うもんっ!!///」
玲央くんの言葉で私の顔は熱を帯び始めた。
「ふ~ん……でも真っ赤だよ?」
「そ…それは…っ!!玲央くんがそんなこと言うし、あんなキ…」
「ん…?どうしたの?」
話すのを途中でやめてしまった私に玲央くんは少し不思議そうな顔。