朧月


晃のことは忘れたと言えば嘘になる。

だけど、また会いたいと願うわけでもない。

私の中で何かがひっかかっていて

どうしても前に進めない。

でも、1人でいるのは寂しかった。

だから私は好きでもない人と付き合うことを繰り返した。

晃がいなくなったのは高2の秋。

もう1年以上前の話。


私は春から大学生になる。
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