朧月


それを箱から出すと、革の匂いが僕の鼻に伝った。


今から入学式なら、しばらく何も食べれないな。

そう思った僕はキッチンに置いてあったパンを食べた。



ゆっくりとしていたせいか、時計を見るともう入学式は始まっていた。


今日は休もう。

僕はそう決めると、一旦着たスーツをまた元の位置へ戻しベットの中に入る。


携帯電話を取り出すと電源を切って、眠りについた。
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