朧月
次の日、学校で昨日の出来事を空に話す。
「―――だからさ、日曜日飲みに行こう?」
空は鬱陶しそうに、でも嬉しそうな表情を浮かべた。
「何であたしの予定も聞かないで返事するかなぁ。てゆーか、何でその話今更するかなぁ。」
私は空に陸くんのことを話すのを忘れていた。
「ごめんね、忘れてたの。日曜日平気?」
「仕方ない、行くかー。」
「じゃあ、夕方までに私の家来てね。」
ほっと胸を撫で下ろすと、今後は空が真剣な表情になる。