ありえない!

ただ気になるだけ。

次の日の朝。




部長「おはよう!みなさん。報告があります。」







部長の声が朝からオフィス内に響く。








美沙「なんだろうね?」






葵「さぁ…」






部長「今週の土曜日に、ルニックス企業と合同の食事会がある。



企業同士、社員同士が仲良くなろう!



という目的です。全員参加するように!以上だ。」







ザワザワ…









美沙「え!?ってことはルニックス企業とお食事会?







あそこの男性会社員ってイケメンたくさんいるよね?私、把握済み♪」









美沙は一人でキャピキャピはしゃいでる。





女性社員の騒ぎは、おさまらない。




帆風「オシャレしていかなくっちゃね」




帆風はなぜだかやる気満々。





葵「ま、惑わされちゃいやだ。
あたしは山出くんしかいないけど…」








なんだこの会話。






さ、仕事仕事〜♪







あたし以外まだ席に戻ってない。








未来「こらはやく仕事に戻るよ!」






美沙「はーい!」





美鶴「未来は仕事熱心でいいよね。」





未来「えっ





なにそれ、褒めてるよね?」






美沙「だから恋愛もできないんだよ」










帆風「ふふふっ」





未来「…い、いいのあたしは!」






葵「よしがんばろっ!」




美沙「あははははっ」






もう四月だと言うのに、




出会いがこれっぽっちもないなんて、



いくら私でも切なくなるよ。






上川「あの細美さん」





未来「どうしましたか?」








上川「ここの資料が見当たらなくて、申し訳ないんですが作ってもらうことは可能でしょうか?」




やっぱり丁寧な喋り方。





未来「大丈夫ですよ」





平気なフリをしてる。





興味ない。興味ない。






ーーーーーーーー・・・








未来「できました!」






早くできた!我ながらいい線いってるんじゃない?










上川「助かりました!ありがとうございます。」









ぺこっと軽い会釈をして上川さんは戻って行った。








未来「どういたしまして!」

























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