ありえない！

その日の帰り道。






葵「食事会楽しみだね！」





美沙「だよね！」








妙な期待が心をよぎる。








未来「あれ？帆風？」








帆風が野村と一緒に居る。




美

沙「あ、本当だー！なんかあの二人いつも違う雰囲気じゃない？」







いつもと違う雰囲気？






しばらくその場から動かなかった。






え




思考停止





まって。





帆風がイスに座って、




あの、野村が帆風にキス！？





あたしは一人真っ赤になる。





美沙「あれ？




なんかあのままやばい雰囲気…見てられない！」




未来「あっちょっと！」











けど動けなかった。





キスってどうやってやるの？







手を回す？







タイミングとか分かんない。







馬鹿みたいだけど、




動かずにいる。







葵「ね、ねぇ未来あたしも恥ずかしいから先に行ってるね」







小声で話す。








野村は顔を赤くしながら





帆風に自分の身体を重ねている。




私もそわそわしながら2人を見ていた。





なんかあたし気持ち悪い人だ。






野村がリードしてる。





む、







む、無理でしょあんなの！






気持ち悪くて、できない。






気持ち悪いと思ってしまうのは、あたしが変だから。









帆風「あっ…」






野村「…好きです。」














やめた。もう帰ろうう。




男の人に触れられるなんて、






考えられない。





好きです。なんて






恥ずかしくて言えない。