アナタとの距離~2ndchance~
「ただいま~」
「おかえり彩乃~。ご飯出来てるけど食べるか??」
「うん♪ありがと。お兄ちゃん」
私は大学生になった今もお兄ちゃんと一緒に暮らしている。
あの苦しかった日々から救ってくれた私の大切な家族だ。。
「彩乃、今日は講義は夜まであったのか?」
「講義は午前中で終わり。午後からは奈菜ちゃんと奈菜ちゃんの彼氏とカフェに居たよ」
「あ~。奈菜ちゃんね。あのカワイイ子ね(笑)あの子彼氏いるんだね~。ってカワイイから当たり前か(笑)」
「お兄ちゃん、ちょっと奈菜ちゃんの事気に入ってたからショックなんじゃない?(笑)」
奈菜ちゃんはよく私の家に遊びにくる。
そのたびに、お兄ちゃんは『カワイイ』って言うんだよね(笑)
「ショックだよ(笑)彼氏は誰だ!(笑)」
「雅紀だよ」
「…?はい!?」
「だから、私の元カレの雅紀。」
お兄ちゃんは何も反応しない。