トモダチの彼女と同居
結の細長くて白い腕が俺の首に絡んでくる。
そのときだった。
「この変態!お前はそれしか頭にないのか!」
首を巻いてた腕がいつのまにか離れ、気づけば俺の頬をつねっていた。
「大好きな親友の彼女とお前はやれんのか」
軽蔑しているかのような眼差しを俺にむけてくる。
え?
え、俺が悪いの?
「誘ってきたのは結だろ!」
「普通は断るでしょお、アーキの大好きな葉月の彼女なのに」
腕を組んで、俺を見下ろす結。
一気に羞恥心が襲いかかり、顔があつくなっていくのが自分でも理解できた。
「結、きらい」
体育座りしてあつくなった顔を隠すようにして埋めた。